今日は、3月30日。
俺にとっては、特に何でもない日。
・・・・・・のはずだった。
What day is it today? 今 日 は 何 の 日 ?
「類、おめでとう!!」
「・・・・・・・・!?」
大声と満面の笑みで、俺の元にやってきたつくし。
両手には、ケーキの箱が大切そうにのせられていた。
「・・・・・・・え?」
つくしは、俺が驚くのであろうと思っていたのだろうか。
俺の反応を見て、妙なため息をし、カレンダーを指差した。
「『え?』って・・・・今日は何日か知ってる??」
カレンダーに書いてある日にちを見て、俺は答える。
「えーと・・・・3月30日。」
どうしてそんな当たり前な事を聞くんだろう?と、疑問に思っていると、またもつくしがため息をした。
「あ、その様子じゃ、やっぱり忘れてたみたいね〜?」
忘れてた?
3月30日・・・・・?
今日って何かの日だっけ?
俺が首を傾げ、何の日だろうと考えていると、つくしはクスクスと笑った。
そして、持っていたケーキの箱を開け、俺の目の前に差し出した。
大きないちごがのった、とてもシンプルなショートケーキ。
「これ、私の手作りなのよ??頑張ったんだから、類の為に。」
そして、丸いケーキの真ん中には・・・・・。
「お誕生日おめでとう!!」
つくしの言葉そのままそっくり、ケーキのチョコプレートにでかでかと書いてあった。
ああ、そうか。
今日は、もしかして・・・・・・・。
「俺の誕生日・・・・??」
「うん。そうよ。3月30日は、アナタのお誕生日の日です!!」
ホント、自分の誕生日忘れちゃうなんて類らしいわ。と、つくしは笑った。
「はい。ロウソク立てるの手伝って。」
「・・・うん。」
つくしから渡されたカラフルなロウソクを、一本一本そっとケーキに立てていく。
「それじゃ類、ちょっと部屋の電気消してくれない?」
言われるがままに俺は部屋の電気を消した。
一瞬真っ暗になったかと思うと、ケーキに立てたロウソクが一本づつ灯されていった。
暗闇の中、揺らめく小さな炎達は、生きているようにゆらりゆらりと揺れた。
俺とつくしの顔が、ロウソクの火に灯されて、いつもと違ったように見える。
ロウソクの炎を見つめていると、ケーキの向こうにいるつくしと目があった。
つくしは、何も言わずにこりと俺に微笑んだ。
君は、こんな俺の為に、わざわざケーキまで作って誕生日を祝ってくれる。
そんな君が大好きだ。
俺も、何も言わずににこりとつくしに微笑み返した。
「さぁ、類。ロウソクの火を吹き消して。」
「うん。・・・・あ、その前にもう一個プレゼント貰ってもいい?」
「え?でも、私ケーキ作るので精一杯で、他に何も持ってきてな....!!」
慌てるつくしの肩を引き寄せ、一番欲しかったプレゼントを貰いに行った。
「プレゼントありがとう。」
「・・・・どういたしまして。」
唇を押さえて、もごもごと喋るつくしは本当にかわいかった。
もう一度、キスしようと顔を近づけようとすると、つくしはにやりと笑い、俺の腕を引っ張った。
そして、俺の唇を奪った後、してやったりの顔をして、こう言った。
「こちらこそ、プレゼントありがとうね。」
「・・・・どういたしまして。」
お互い目を合わせ、笑顔を交わし、もう一度どちらともなくキスをした。
「お誕生日おめでとう。貴方が生まれてきてくれて、本当に良かった。」
「ありがとう。君と出逢えて、本当に良かった。」
今日は、3月30日。
最高に幸せな日でした。
05/3/30
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こんばんは。管理人のまっきぃです。
今日は、我らが愛する、類のお誕生日です!!!
本当は、もっと早くUPしようと思っていたのですが、上手く話がまとまらず、、、、
それでもやっぱり誕生日SSは30日に仕上げたい!!と、無茶なことを考えまして・・・全く、この有様です(泣)
そんな事はさておき、類、誕生日おめでとう!!